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57577の短歌って? 形と音の数え方を一首で

短歌は、五・七・五・七・七の五つのまとまり、あわせて三十一音でできた詩です。57577は文字数の決まりではなく、音の数の決まりです。

ルールの不安

数え方にはいくつか決まりがあるので、有名な一首で実際に数えてみます。

まず、この一首

「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日俵万智『サラダ記念日』

数えてみる

ひらがなに直して、音の数を数えます。文字数ではなく、音の数です。

  • このあじが(5)
  • いいねときみが(7)
  • いったから(5)
  • しちがつむいかは(8)
  • さらだきねんび(7)

「いったから」は、小さい「っ」も一音に数えて五音。「さらだきねんび」の「ん」も一音です。四つめの「しちがつむいかは」だけが八音で、一音多くなっています。これは「字余り」といって、間違いではありません(あとで説明します)。

数え方の決まり

迷いやすいのは、次の四つです。

  • 小さい「ゃ・ゅ・ょ」は、前の字とあわせて一音(たとえば「きょう」は二音)
  • 小さい「っ」は一音(「きって」は三音)
  • のばす音「ー」は一音(「ケーキ」は三音)
  • 「ん」は一音(「てんき」は三音)

つまり、小さい「ゃゅょ」は一音に数えない、と覚えておけば大丈夫です。

五つのまとまりの呼び方

「57577」は定型とも呼ばれ、短歌を説明するときによく使われる定義のようなものです。最初の575を「上句」、後ろの77を「下句」と呼び、また、五つのまとまりを前から「初句・二句・三句・四句・結句」と呼びます。テストで「三句切れ」と言われたら、三つめのまとまりのあとで意味が切れている、という意味です。

57577からはみ出してもいい?

音が多いことを「字余り」、少ないことを「字足らず」と言います。この57577からのずれのことを破調と呼びます。どちらも間違いではありません。さっきの「サラダ記念日」の歌も、四つめが八音の字余りでした。与謝野晶子の「その子二十」も、最初が六音の字余りです。

しかし、多くの読者は57577のリズムを期待して読みます。そのためそのズレはあるていど厳しくジャッジされることでしょう。近年は字余りと字足らずは許容される範囲が広がっていますが、自分のリズム感覚に自信がないうちは57577の定型にそろえるのが無難です。でも、ぜひ挑戦してくださいね!

ここが入門ポイント

57577は短歌の入れ物、定型と呼ばれます。
57577は文字数の決まりではなく、音の数の決まり。
小さい「ゃゅょ」以外は全部一音。

次に読みたい一冊

57577の短さを、比喩で一気に駆け抜けていく歌集。はじめての一冊にすすめたい、toron*『イマジナシオン』。

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